ネストジャパン鹿児島について

 ネストジャパン鹿児島は、NPO法人グッジョブサポートの活動のひとつで、株式会社サクラバイオの協力を得て運営されています。東京の特定非営利活動法人ネスト・ジャパンの理事長である、本田秀夫先生のご賛同をいただき、鹿児島の地で発足しました。

活動の目的: これまで、別法人(株式会社サクラバイオ)において不登校や発達障害などがある子ども達を対象に、児童発達支援や放課後等デイサービス事業などを運営してまいりました。この事業をすすめる中で、多くの子ども達が貧困や虐待、ネグレクト、不登校等の困難に直面し、居場所を失い苦しんでいることを知りました。

 そこで、このような子どもたちに学習や生活面の支援を行い、保護者に対しては孤立しないように、 また、社会的に弱い立場に置かれることの多い障害をもった方々の支援もすることで、誰もが生きやすく幸せを追求できる社会の実現に寄与したいと考えました。

 このような目的を達成するためには、広く私たちの思いに賛同、協力してくださる方を集める必要があり、NPO法人グッジョブサポートの設立を決意いたしました。

 活動内容としては、①子どもの学習・生活等の支援、子育て支援拠点の運営事業、②障害児者の生活支援、各種イベントの開催及び研修事業をメインの柱に据えて、様々な講演会や相談会を企画し、共催・協賛団体の協力のもと、事業を実施しております。私たちは、ネストジャパン鹿児島も、この活動の中のひとつと考えております。

(ここから東京の特定非営利活動法人ネスト・ジャパンHPからの引用です)現在、不登校、発達障害児に対する理解が十分とは言えず、多くの不登校、発達障害の子どもたちとその家族は、さまざまな困難のもとで社会参加に孤立しがちです。また、二次的な精神障害を負う場合も多くのケースでみられます。学校などで同年代の子ども達とペースを合わすことが難しいので、仲間や居場所をつくることができずに、孤独感を味わっている子が多くいます。

不登校、発達障害の人たちとそのご家族があたりまえに生活できるためには、同じ特性、同じ悩みを共有し合い、自分のペースで活動することが受け入れられる「仲間」と「居場所」が必要になります。このような環境のなかで、ネストジャパン鹿児島は、不登校、発達障害の人たちおよびその家族を対象とした、仲間づくりや余暇活動の支援などをおこなうことを目的としています。

 ”ネスト”名前の由来: ”ネスト”(nest)は、英語で動物の巣という意味があります。また、”ネスト”は、居場所という意味でもあり、もう少し難しい意味ではマトリョシカのようにある構造の内部に同じ構造が包摂されるという意味もあり、さまざまな要素をふくむ複雑な社会の様子を表すことができる言葉です。

たとえば、仕事を持つ人は会社、学生は学校、クラスという集団に所属しています。会社やクラス、学校に所属しながら、それ以外の趣味の集まりやクラブ活動などに参加することもあります。社会には、大小さまざまな集団があり、地域社会など大きな集団の中にいくつもの小さな集団が、何重にも入れ子のようにふくまれています。わたしたちは自分が所属する集団をもち、そこを居場所として仲間をつくりならが自分のアイデンティテイを築いていきます。

しかしながら、不登校、発達障害の人たちは通常の社会集団の中で少数派になってしまうことが多く、孤立感をもつことがしばしばあります。不登校、発達障害の人たちが意欲的に参加でき、仲間づくりをできるような居場所をつくることで、健康的なアイデンティティの形成を支援したいと考えています。わたしたちは、そのような居場所を社会の中に編み込むように位置つけていきたいと考えています。(…ここまで)